連載 続・ケースレポートを書こう! “論文の軸の設定”トレーニング・2
アシクロビル脳症の70歳男性〜ある疾患の新規な症状・所見・経過〜
見坂 恒明
1,2
1兵庫県立丹波医療センター地域医療教育センター
2神戸大学大学院医学研究科医学教育学分野地域医療支援学部門
pp.386-389
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228078
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今回は,ケースレポートにできる症例(①ある疾患の新規な症状・所見・経過,②ある薬剤の新規な副作用・薬剤相互作用,③2つの疾患間に予想外の関連性,④ある疾患の新規な診断方法,⑤ある疾患の新規な治療方法,予想外の治療効果,⑥稀もしくは新規の病気・病原体)のうち,①に該当する症例を提示する.なお,①〜⑥のうち,筆者自身が最も論文化しているのが①であり,“論文の軸の設定”において,特に重箱の隅をつつく新規性を見出すことで,最も論文化しやすいタイプの症例である.
では,次の症例提示1)を読んで,第1新規性,第2新規性(または臨床的有用性)について考えてみよう.
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