特集 デジタル内科学の勃興—オンライン診療,AI,治療用アプリ
モバイルヘルスと治療用アプリ
ドライアイ用スマホアプリによる新しい医療ビッグデータの収集—P4 Medicineの実現に向けて
猪俣 武範
1,2,3,4,5
1順天堂大学医学部眼科学講座
2順天堂大学デジタル医療講座
3順天堂大学戦略的手術室改善マネジメント講座
4InnoJin株式会社
5IoMT学会
キーワード:
モバイルヘルス
,
ビッグデータ
,
Society 5.0
,
ドライアイ
,
P4医療
Keyword:
モバイルヘルス
,
ビッグデータ
,
Society 5.0
,
ドライアイ
,
P4医療
pp.850-854
発行日 2021年5月10日
Published Date 2021/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227639
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎Society 5.0で実現する医療では患者・市民を中心とした日常生活圏で予見的・生涯的な医療が行われ,予測医療(predictive medicine),個別化医療(personalized medicine),予防医療(preventive medicine),参加型医療(participatory medicine)から成るP4 Medicineという新たな価値の実現が待たれる.
◎モバイルヘルスとは高機能化するスマートフォンやタブレットなどの携帯端末を利用して行う医療行為や診療サポート行為である.
◎モバイルヘルスアプリの利活用は,これまで医療情報だけでは原因がわからなかった疾患の病態解明やP4 Medicineに幅広く応用される.
◎モバイルヘルスアプリを用いたクラウド型大規模臨床研究により,ドライアイの発症・重症化因子などが明らかとなった.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.