今月の主題 定量検査のQM―精度向上への道筋
外部精度アセスメント(EQA)
調査試料の問題点
3)尿検査
伊藤 機一
1
Kiichi ITOH
1
1神奈川県立衛生短期大学衛生技術科
キーワード:
尿検査
,
外部精度管理
,
尿基準物質
Keyword:
尿検査
,
外部精度管理
,
尿基準物質
pp.543-546
発行日 1995年5月15日
Published Date 1995/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902471
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尿検査は最も基本的な臨床検査で,しかも代表的な非侵襲検査であり実施頻度は高い.しかし,尿は変質しやすく,測定値の示す幅も陰性から強陽性までと広く,さらに服用薬物による偽陽性・偽陰性がみられるなど,検体としてもともと多くの問題点を有している.EQA調査試料の目的成分についても同様のことが言えるが,ただ細菌増殖によるpHの変化がないことと,有形成分を除外してあることが異なっている.蛋白添加物質については,ヒトアルブミンか,ヒト血清か,ウシアルブミンか議論のあるところであるが,検査の精度・正確度のみに的を絞ることなく,臨床的意義を踏まえたうえで解決される必要があろう.〔臨床検査39:543-546,1995〕
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