特集 今の流れに乗り遅れない!—プライマリ・ケアでの呼吸器疾患の診かた・薬の使いかた
今の時代の呼吸器薬
呼吸器診療で用いる緩和ケア薬の使いかた
廣橋 猛
1
1永寿総合病院緩和ケア科
pp.40-43
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226661
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Point
◎中等度以上のがん性疼痛に対しては,速やかに強オピオイドを導入し,患者に応じた薬物の選択を行う.
◎オピオイドを導入するときは,吐き気や便秘といった副作用への対策を講じておくことが欠かせない.
◎がんによる呼吸困難感にはオピオイド,ベンゾジアゼピン系抗不安薬,ステロイドの3種類がキーとなる.
◎がんによる呼吸困難感に用いるオピオイドはモルヒネかヒドロモルフォンの使用が特に推奨される.
◎死期が迫ったときの痰からみには,まず輸液の減量を行い,効果が乏しければ抗コリン薬の使用を検討する.
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