特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療
総論(入門編)
膠原病と腹痛
小澤 廣記
1
,
岡田 正人
1
1聖路加国際病院Immuno-Rheumatology Center
pp.1608-1611
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226489
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Question
膠原病や血管炎の患者が腹痛を訴えたら,何を考えて,どうすればよいですか?
A.腹痛の診療に限らず,問診票の既往歴に全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)や血管炎といった膠原病が書かれている場合には,膠原病自体による病態,治療薬に関連する感染症や有害事象,膠原病mimickerとなる他疾患の除外などを考える.
本稿ではまず,腹痛をきたす膠原病として代表的な疾患(SLE・IgA血管炎・結節性多発動脈炎)を取り上げ,症例提示とともに解説する.そのうえで,膠原病による腹痛へのアプローチを考えてみたい.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.