特集 脱・「とりあえずCT」!—スマートな腹痛診療
総論(入門編)
腹痛の身体診察
中野 弘康
1
1大船中央病院内科
pp.1568-1572
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226478
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Question 1
腹痛患者の身体診察では何に着目すればいいですか?
A.腹痛診療においては,病歴聴取と並行して身体診察を行う.したがって良質な病歴聴取なくして身体診察はありえない.特に急性腹症では,患者の一見した外観(顔色)および冷汗の有無を即座に把握し,バイタルサインの生理学的な解釈が求められる.年齢,性別,主訴および病歴から2〜3つの鑑別疾患を挙げ,それらを除外/確定するために身体診察を行う.良質な病歴が得られれば,おのずと診察するポイントは決まる.
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