特集 糖尿病診療の“Q”—現場の疑問に答えます
合併症
【予防は血糖コントロールだけで十分?】
糖尿病網膜症
三井 理瑛
1
1聖路加国際病院内分泌代謝科
pp.890-892
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226306
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎糖尿病網膜症の発症・進展は適切な治療と定期的な眼科受診で予防可能である.
◎糖尿病網膜症の発症・進展には,適切な血糖コントロールだけでなく,糖尿病罹病期間,糖尿病腎症,血圧の管理が関与する.
◎糖尿病網膜症は単純網膜症,増殖前網膜症,増殖網膜症に分類される.増殖前網膜症まではほぼ無症状であるが,増殖網膜症の段階で硝子体出血や網膜剝離を生じると視力障害が生じる.
◎糖尿病網膜症のどの段階においても糖尿病黄斑症を生じる可能性があり,黄斑症を合併すると視力障害が出現し,病状の進行に伴い視力障害は進行する.
![](/cover/first?img=mf.1402226306.png)
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.