特集 枠組みとケースから考える—消化器薬の選び方・使い方
膵臓・胆道疾患
右季肋部痛—胆石・急性胆囊炎
宜保 憲明
1
,
川嶋 啓揮
1
,
廣岡 芳樹
2
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
2名古屋大学医学部附属病院光学医療診療部
pp.78-81
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225993
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Point
◎急性胆囊炎の本態は胆汁うっ滞による胆囊粘膜の循環不全であり,感染は副次的なものに過ぎない.
◎急性胆囊炎は抗菌薬で治す疾患ではない.治療の要は胆囊摘出術や胆囊ドレナージ術であり,抗菌薬はあくまで補助である.
◎急性胆囊炎での抗菌薬投与においては,ガイドラインを鵜呑みにせず,起因菌とアンチバイオグラムを考慮した適正使用を心がけるべきである.
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