特集 ここさえ分かれば—輸液・水・電解質
尿量・尿電解質
尿量・尿電解質の基本
長浜 正彦
1
1聖路加国際病院腎臓内科
pp.998-1002
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225662
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎尿量は飲水量や腎機能でなく,溶質摂取量と尿浸透圧で規定される.
◎尿濃縮に必要なメカニズムは,①管腔と間質の浸透圧濃度勾配,②抗利尿ホルモン(ADH)の存在である.浸透圧濃度勾配は電解質(Na+やCl−)と非電解質(尿素)で形成される.
◎哺乳類は代謝産物として不要になった尿素を尿濃縮機構に利用したが,これは生物の進化の過程を考えると高等である.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.