特集 救急外来で役立つ!—意識障害の診かた—“あたま”と“からだ”で考える
一過性意識障害
【失神の各論】
反射性失神(神経調節性失神)
増井 伸高
1
1札幌東徳州会病院救急科
pp.2074-2078
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225221
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Point
◎反射性失神と一部の起立性低血圧は分類だけでなく診断も難しく,診断がつかなくても,入院・帰宅の判断を迫られる場合が少なくない.
◎マネジメントにおいては,「いかに反射性失神らしい所見を集められるか」と同時に,「いかに反射性失神らしくない所見を集められるか」が大切である.
◎繰り返す反射性失神では,心抑制型血管迷走神経反射の精査も検討する.
◎帰宅前に必ず起立試験を実施し,陽性であれば入院を検討する.
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