書評
—七里 守 著—《循環器病テクニカルノート》—虚血性心疾患—臨床を上手に行うための「頭と実地」のテクニック
松尾 仁司
1
1岐阜ハートセンター
pp.1880
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225172
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循環器領域,特に虚血性心疾患の治療,マネージメントの進歩は目覚ましい.著者である七里守氏と小生とは核医学をはじめとした心臓画像診断,そして冠動脈インターベンションを通じてお付き合いをさせていただいているが,七里氏は私が知る限り,進歩し続ける循環器医療のなかにあって最もバランスのとれた循環器内科専門医,インターベンション治療医といっても過言ではない.序文にあるように,七里氏の医師としてのキャリアは,優れた師による指導とともにベッドサイドで形成された.本書には,七里氏が臨床の現場で多くの患者を通じて遭遇し,解決してきた問題点や重要なポイントが見事に整理されている.若い循環器を志す医師が臨床の現場で患者を管理治療する際に重要なポイントとテクニックを,これほどまでにわかりやすく解説した書籍を小生はみたことがない.
他の本にない素晴らしさを章別に述べる.
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