特集 皮膚疾患が治らない!—皮膚科医が教える“次の一手”
総論
間違いだらけの混合処方
大谷 道輝
1
1杏雲堂病院薬剤科
pp.1393-1397
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402225053
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Point
◎皮膚外用薬の混合では,基剤特性の理解が重要である.基剤特性は「油」と「水」に分けて考え,両者は混ざらないことを考慮して組み合わせを選択する.
◎薬品名から基剤を判別することはできない.例えば,アクアチム®軟膏やザーネ®軟膏はクリームである.
◎クリームの皮膚透過性は軟膏やローションに比べ優れる.
◎軟膏とクリームを混合すると軟膏の効果は維持・亢進するが,クリームの効果が減弱する.
◎注射薬と同様に,皮膚外用薬も混合によりpHが変化し,主薬含量が低下する場合がある.
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