特集 —症候別 すぐ役に立つ—救急画像診断—いつ撮る? どう見る?
扉
船曵 知弘
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1済生会横浜市東部病院救命救急センター
pp.607
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224860
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現代医療において,画像検査は欠かせない診断ツールの1つとなっている.なかでも救急医療においては,重症であればあるほど,全く画像検査を行わないということはない.救急医療の現場では,患者の容態は刻々と変化するため,それまでの情報(病歴や身体所見,検査所見など)からその場その場で正確な判断が求められ,処置・治療を開始しなければならない.
画像検査を行う際には,それまでの情報から適応をどのように考えるのか,行うのであればどのようなmodality(超音波検査,単純X線検査,CT,MRIなど)を選択し,どのように検査するのか,また得られた画像からどのように解釈し,治療に結び付けるのか,などさまざまな判断が求められる.特に救急患者の訴えは,夜間休日を問わないため,画像検査の専門家である放射線科医が不在の時もある.そのような場合,担当医は上記項目において判断が求められる.質の高い医療を行うためには,これらすべてにおいて合格点が求められる.そのリスクマネジメントは重要であり,個々がトレーニングを行うことはもちろんであるが,システムとして各医療機関が考えなければならない問題である.
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