増刊号 総合内科医の必修臨床問題182問
循環器
Question54 30歳の女性.主訴「易疲労感,息切れ」
松本 賢亮
1
1神戸大学医学部附属病院循環器内科
pp.125-126
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224727
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30歳の女性.
現病歴 生後3か月の健康診断にて心雑音を指摘されていたが,精査は行われていなかった.7歳時に感冒のため近くの総合病院を受診した際にチアノーゼを指摘され,動脈管開存症と肺高血圧症とを指摘された.このときすでに肺血管抵抗は高度に上昇しており,手術適応はないと判断され経過観察となっていた.29歳時から徐々に易疲労感と息切れとを自覚するようになりかかりつけ医を受診した.肝うっ血と下腿浮腫とを認めたため精査加療目的に紹介された.
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