特集 おさらい腎疾患—明日から役立つアプローチの基本
電解質,酸塩基平衡異常
MgおよびZn濃度の異常
志水 英明
1
1大同病院腎・血液浄化部
pp.317-322
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224611
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Point
◎マグネシウム(Mg)は細胞外には1%しか存在しないため,欠乏しても血清Mg値は正常のことがある.
◎低カルシウム・低カリウム血症をみたら,低Mg血症を考える.
◎腎機能低下例にMg製剤(下剤)が投与されていたら,高Mg血症を疑う.
◎亜鉛(Zn)欠乏は見逃されやすい.
◎糖尿病,アルコール多飲,肝疾患,慢性腎臓病,高齢者,経管栄養,中心静脈栄養,熱傷,褥瘡,下痢,敗血症,外科手術後,ESA抵抗性貧血などの場合にZn欠乏を疑う.
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