特集 内科プライマリケアのための消化器診療Update
胆・膵疾患
慢性膵炎
川口 義明
1
1東海大学医学部消化器内科
pp.1790-1793
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223721
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ポイント
●慢性膵炎とは,膵臓で作られる消化酵素が活性化されて,自分の膵臓を自己消化する膵臓の慢性炎症である.
●初期には上腹部痛や腰背部痛(代償期),進行すると消化吸収不良や糖尿病が出現する(非代償期).
●問診,一般検査(膵消化酵素値),膵内外分泌機能検査,画像検査によって総合的に診断.
●代償期は,禁酒と脂肪制限.非代償期の消化吸収不良に対しては消化酵素薬投与,糖尿病に対しては血糖コントロールを行う.
●膵石,膵管狭窄など膵液流出障害が疑われる場合には,内視鏡治療(ESWL併用)や外科的手術を考慮.
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