連載 診断力を上げる 循環器Physical Examinationのコツ・1【新連載】
頸静脈の診かた—心不全患者の診察では必須.体液量の評価を行う
山崎 直仁
1,2
1高知大学医学部附属病院老年病科
2高知大学医学部附属病院循環器科
pp.766-770
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223467
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頸静脈診察で何がわかるか
頸静脈の診察では,頸静脈圧の推定と頸静脈波形の分析の2つを行う.
頸静脈圧は右房圧に等しく,頸静脈圧から体液量の推定ができ,心不全の重症度・コントロール状態がわかる.頸静脈圧の推定は日常臨床で必須の手技であり,これなしでは循環器の診察は成り立たないと思う.一方,頸静脈波形の分析は多少専門的にはなるが,マスターできると,頸静脈の観察のみで三尖弁逆流症や収縮性心膜炎が診断できる.
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