特集 救急疾患,重症はこうして見極める—いつまでもヤブと思うなよ!
症例問題
—症例6—56歳男性 不明熱
笹木 晋
1
1藤田保健衛生大学救急総合内科
pp.633-634
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223415
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
現病歴
1カ月前に咽頭痛,右膝関節痛,全身倦怠感と39℃近い発熱があり,近医に入院となった.血液培養提出後,敗血症としてピペラシリン/タゾバクタム(ゾシン®)を投与されたが,血液培養は陰性だった.その後,下痢を認めたためメトロニダゾール(フラジール®)内服に抗菌薬を変更となった.
しかし,発熱が続くためバンコマイシン(バンコマイシン®)内服に変更した.下痢と右膝関節痛は改善したが,咽頭痛は持続し39℃近い発熱が続いていた.血液検査では入院時より好中球優位の白血球上昇,肝酵素の上昇を認め改善していない.1カ月続く不明熱の精査目的で入院となった.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.