特集 がんを診る
一般内科医が知っておくべきがん薬物療法のマネジメント
がん患者の緊急症(オンコロジック・エマージェンシー)
尾崎 由記範
1
,
高野 利実
1
1虎の門病院臨床腫瘍科
pp.542-547
発行日 2015年3月10日
Published Date 2015/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223170
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ポイント
●疼痛,神経障害から脊髄圧迫を疑う場合は,神経機能の改善・保護のため,迅速に診断・治療を行う必要がある.
●上大静脈症候群では,緊急性があればステント留置を行い,病理学的診断に基づいて放射線療法や化学療法を行う.
●化学療法の感受性が高く,腫瘍量が多い症例では,腫瘍崩壊症候群(TLS)を考慮し治療前から十分な輸液,高尿酸血症の予防などを行うべきである.
●高カルシウム血症の急性期では,十分な輸液に加え,利尿薬,カルシトニン製剤,ビスホスホネート製剤などの投与を行う.
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