書評
—種村 正 編—解剖と正常像がわかる! エコーの撮り方 完全マスター
遠田 栄一
1
1三井記念病院検査部
pp.497
発行日 2015年3月10日
Published Date 2015/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223159
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超音波検査の第一人者である種村正先生の熱き思いが伝わる教科書が誕生しました.読み進めていくうちに,いやはや驚きました.初学者の入門書のかくあるべき姿がここにあったからです.
超音波検査は非侵襲的かつ短時間で多くの情報を得ることができるため,日常診療では必須の検査法となっています.しかし,本法はまったく臓器の見えない体表からプローブを当てて,ある目印を頼りに検査担当者が自らの手で異常を探すという技術を必要とする検査法です.この技術をマスターするためには解剖学や病態生理学はもちろん,プローブの当て方,装置の調整法などを系統立てて覚えていくことが必要となりますが,指導者のいない施設では難しいと言わざるを得ません.
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