書評
—解剖と正常像がわかる!—エコーの撮り方 完全マスター/—疾患と異常像がわかる!エコーの撮り方—完全マスター
山中 克郎
1
1諏訪中央病院内科総合診療部
pp.264
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206387
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この2冊を熟読して超音波が似合うかっこいい医者になろう
救急室での診療がかっこいい医者とそうでない医者がいる.その境目は何なのか? 彼らはおしなべてエコーを有効に使っていることに気が付いた.プローブを握る姿がかっこいいのではない.エコーを使いこなし適切に診断する,そのスピード感に痺れるのである.
スマートフォンの小型化と機能の向上を考えると,聴診器と同じように携帯型エコーを誰もが持ち歩く時代が来るのかもしれない.先進国の中でも日本はCT撮影が多く,癌患者の100人に3人は医療被曝が原因との推計もある(Gonzalez AB, et al. Risk of cancer from diagnostic X-rays : estimates for the UK and 14 other countries. Lancet2004 ; 363 : 345-51).ちなみに他の先進国では100人に1人である.医療被曝を減らすためにも,ベッドサイドで行う安全なエコー検査はもっと普及するべきだろう.
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