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特集 外来診療における画像診断
腹部エコー
正常像―初心者のための腹部エコーの撮り方
How to Take Normal Abdominal Ultrasonograms for Biginners
松村 真司
1
1国立東京第二病院総合診療科
pp.1019-1022
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901674
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今や腹部エコー法は画像診断法の1つとして重要であるとともに,卒後初期研修の必修科目となったといっても過言ではない.ただし,不幸にも実習の機会がなかったり,指導者がいないと独学ではなかなか学びがたいものである.また初心者は技術の到達点を高く設定してしまい,そこまでたどり着かないといけないかのような錯覚に陥ってしまう.しかし実際にはエコー技術の奥は深く,そんなに簡単にはたどり着けないのである.
「腹部エコーは第2の聴診器」ということばがある.聴診も最初は大してできなくても聴診器は使ったはずである.腹部エコーもそれと同じで,どんどんエコーを使っていこう.ただし聴診器は耳に入れてしかるべきところに当てるだけでそれなりに格好はつくが,エコーは使い方が聴診器より少しだけ複雑である.これをマスターすればその後は実地で学び,すぐれた指導者につけば上達できる.いくつかの典型的な所見の部位を覚え,それに従って腹部全体を観察できれば最初はそれでよい.そこで以下に腹部エコーを行うときの一般的手順を記す.
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