特集 ウイルス肝炎の薬物治療—変わりゆく治療戦略
ウイルス肝炎に対する代替・補助療法
肝庇護剤による肝機能安定化
矢田 豊
1
1公立宍粟総合病院内科
pp.326-328
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223117
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ポイント
●ウイルス肝炎,特にC型慢性肝炎の治療はC型肝炎ウイルス(HCV)の排除が最も重要である.
●肝庇護剤は,ウイルス肝炎に対する根治療法が不適格または不応な際に,肝硬変・肝発癌への進展抑止を目的に投与される.
●ALT値低下,肝発癌抑制ひいては予後改善効果が認められた肝庇護剤に,ウルソデオキシコール酸,グリチルリチン製剤がある.
●肝炎治療薬は劇的に進歩しているが,新薬投与が困難な際は,肝庇護剤による肝機能安定化と肝硬変・肝発癌の抑止は,今後も重要である.
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