Japanese
English
論説
術後の栄養管理に関する研究—術後におけるオルニチン・アスパルテートの肝庇護効用について
Studies on management of postoperative nutrition.: Protective effect of ornitic aspartate in liver function
高山 坦三
1
,
早坂 滉
1
,
福井 四郎
1
,
鴫野 貞隆
1
,
高田 義人
1
,
吉本 其徳
1
,
青山 尚義
1
,
池本 憲紀
1
,
坂本 博
1
,
武田 忠明
1
,
村田 俊雄
1
,
柳沼 剛
1
,
滝本 祐
1
,
前仏 郁夫
1
,
落合 信彦
1
,
平間 道昭
1
Tanzô TAKAYAMA
1
1札幌医科大学第1外科教室
pp.1239-1246
発行日 1966年9月20日
Published Date 1966/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204085
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はじめに
近年,外科学は,その手術手技の進歩,抗生物質の発展,麻酔学の開発とともに,術前・術後における患者の病態生理ならびに代謝動態が解明されるにつれて,飛躍的に進展したが,われわれは過去10数年にわたり,手術侵襲時における生体の反応を追求してきたが,ここ数年において手術の経過を安全なものとするために,手術患者の栄養管理の面をとくに重視し,合理的な輸液法の確立を目的として,その内分泌動態,とくに副腎ホルモンの動態,アミノ酸代謝,水分・電解質代謝に関して周匝な実験をかさね,その結果を発表してきた.
今回は,術後におけるTCAサイクルおよび尿素サイクルの異常,ならびにこれらの変動を血中NH3の消長を中心として検索をおこない,いささか知見をえたので発表する.
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