増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
付)検査をめぐる基本知識
181.臨床検査成績に影響を及ぼす薬剤
林 康之
1
1順天堂大学医学部・臨床病理学
pp.2080-2089
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222870
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与薬は,その効果により,副作用により,あるいは薬剤自体が試料中に混在することにより,検査成績に影響を与える.このうち,薬剤の混入による場合を検査成績への干渉とか修飾,あるいは端的に直接妨害と呼んでおり,副作用によるものは間接妨害ということになっている.
薬物療法において,その効果,あるいは副作用を正しく判断しようとすれば,直接妨害を除外したのちに,はじめて可能となる.これはもちろん検査データのみに関しての判断規準であり,臨床所見による判定ではないが,最近の臨床検査データはかなり診療上の有効数字として利用されているとの前提に立っての話である.
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