今月の主題 輸血の実際と血液製剤
内科医のための輸血の実際
急性白血病,リンパ腫の輸血
森眞 由美
1
1東京都老人医療センター・血液科
pp.596-597
発行日 1989年4月10日
Published Date 1989/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222395
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急性白血病では,高度の貧血,血小板減少,正常白血球の減少を伴うことが多い.また強力な化学療法により骨髄抑制状態が生じ,治療中から治療後数週間にわたって汎血球減少が持続する.悪性リンパ腫でも,第3世代といわれる強力な化学療法が行われるようになり,治療に伴って高度の汎血球減少を生ずることが多くなった.これらの状態では,抗生物質などの薬物療法とともに適切な輸血を行い,出血,感染などの危機を乗り切らなければならない.頻回に血液検査を行い,時期を逸することなく輸血を行う必要がある.
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