神経疾患診療メモ
顔のしびれの診察のポイント—忘れてはならない2つの原因について
豊永 一隆
1
1沖縄県立中部病院・内科(神経内科)
pp.534-535
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222379
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日常の診療では,顔のしびれを訴える患者はそれほど多くはない.そのために,どのようにこの問題にアプローチすればよいか分からなかったり,あるいは訴えを重要視しなかったりして,その結果しびれの原因が確定しない場合があると思われる.顔のしびれを起こす疾患には,表に示すように多くのものがある.この中には放置して問題がないものもあるが,できるだけ早く診断して治療を始める必要がある疾患も含まれている.今回は,稀にしか遭遇しないが,その存在を知っていれば容易に診断が可能となる2つの疾患について述べる.
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