今月の主題 高脂血症と動脈硬化
動脈硬化の診断
身体所見,単純X線写真,眼底所見
石川 雄一
1
,
福崎 恒
1
1神戸大学医学部・第1内科
pp.422-425
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222357
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動脈硬化を基盤として発症する疾患は,その支配動脈が灌流する臓器の違いにより多様な症状を生じるため,詳細な問診を行う必要がある.動脈硬化症は無症状のうちに進行していることも多く,身体所見をとるためには動脈の系統解剖,動脈硬化症の病態生理,高脂血症に関する基礎知識をもとに,日常のルーチン検査としてすべての患者に行う必要がある.このことは高齢患者が増加する現在,特に重要である.この身体的検査をもとにさらに高度な検査の必要性を判断していく必要がある.
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