今月の主題 輸液・栄養療法
座談会
輸液・栄養療法
二瓶 宏
1
,
遠藤 昌夫
2
,
菱田 明
3
,
和田 孝雄
4
1東京女子医科大学・第4内科
2慶応義塾大学医学部・外科
3浜松医科大学・第1内科
4慶応義塾大学医学部・内科
pp.2847-2860
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222248
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輸液の難しさの背景
和田 今日は輸液の臨床に携わっておられる先生方をお迎えして実際的なお話をしていただこうというわけです.輸液は多くの権威者がいろいろな本も書かれているし,座談会も開かれて,さんざん議論され尽くされた感じもあります.しかし,それにもかかわらずこうやって輸液の座談会なり,いろいろな特集が組まれるということは,それなりに輸液が常に多くの問題をはらんでいて,なかなか難しい点が多いからだろうと思うんです.
また読者の立場からすると,輸液は何か訳がわからない.特に数値をひねくり回すものですから,他の臓器の話と比べてつかみどころがない.そういう点からいってわかりにくいという感じを与えるのだろうと思うのですが,輸液は何でわかりにくいかということです.そういう点について,皆さん一わたりお話しいただきたいと思います.皮切りに二瓶先生,いかがでしょうか.
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