グラフ 消化管造影 基本テクニックPitfall
小腸(2)—腸結核の症例
松川 正明
1
,
西澤 護
2
1順天堂大学・消化器内科
2東京都がん検診センター
pp.2524-2529
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222164
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■小腸の病変で多いもの
西澤 前回は小腸造影法,特に小腸二重造影法の撮り方,その適応についてお話を伺いましたけれども,今日は小腸の疾患像についてお話を伺いたいと思います.
まず小腸で多い疾患というと,炎症性疾患では,結核,クローン病,ベーチェット病,単純性潰瘍,それに虚血性腸炎などでしょうか.それから腫瘍性の疾患では,悪性リンパ腫,肉腫など非上皮性のものが多いようですね.それから癌,良性腫瘍では粘膜下腫瘍が多いようです.まずその中で炎症性の場合には,部位的にとくに多いというところはありますか,小腸の中で.
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