今月の主題 抗生物質の使い方
抗生物質投与の原則
モノセラピーの意義
斎藤 厚
1
1琉球大学医学部・第1内科
pp.2406-2408
発行日 1988年10月10日
Published Date 1988/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222131
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感染症治療の原則は,原因微生物を確定し,これにすぐれた抗菌活性を示す抗生剤のなかから,感染病巣への移行性,副作用,経済性などを考慮して,最も適したものを選択し,使用することであるが,その投与量,投与法,投与期間などは,選択された薬剤の特性を考慮して決められる1).したがって,抗生剤療法は最もすぐれた薬剤の1剤による治療(monotherapy モノセラピー)が原則であり,この考え方は本質的には現在でも変わったわけではない.
それでは,どうして今,またモノセラピーであろうか。
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