今月の主題 高血圧治療のポイント
将来の展望
今後望まれる降圧薬
日和田 邦男
1
1愛媛大学医学部・第2内科
pp.1204-1205
発行日 1988年7月10日
Published Date 1988/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221760
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最近の降圧薬の開発ラッシュの結果,次々と新しい降圧薬が登場し,日常臨床の中に組み込まれてきている.降圧利尿薬が開発されてからわずか30年,高血圧の薬物療法は著しく進歩した.1978年,世界保健機関は,それまでに開発され使用経験の豊かな降圧薬の使用法を整理して,段階的治療指針を発表した.しかし,10年も経てば,この間にも作用機序の異なる有用な降圧薬が開発され,それらの新しい降圧薬と既存の降圧薬との間の比較試験も次々と発表され,降圧薬療法のガイドラインの見直しが要求されるのも当然の成り行きである.同時に,一方では,より副作用の少ない,有効な降圧薬を求める声も高い.
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