今月の主題 高血圧治療のポイント
合併症を伴った高血圧の治療
手術前後の高血圧コントロール
梅田 照久
1
,
佐藤 辰男
1
1熊本大学医学部・第3内科
pp.1194-1195
発行日 1988年7月10日
Published Date 1988/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221757
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高齢化社会とともに,高血圧症は今や最も一般的な疾患になってきている.それゆえ,高血圧症患者が悪性腫瘍などにより,外科的手術の対象となる機会も増加している.一方,近年の画像診断や内分泌学的診断法の進歩に伴い,副腎腫瘍や腎動脈狭窄など,外科的に治療し得る"curable hypertension"の発見率も高まり,それらの手術例も増加している.本稿では,これら外科手術の対象となる高血圧症患者において,その手術前後の高血圧をいかにコントロールすべきか,内科医としての立場から述べてみたい.
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