今月の主題 高血圧治療のポイント
高血圧の薬物療法
第1次薬で効果のないとき—併用療法のポイント
築山 久一郎
1
,
大塚 啓子
1
1神奈川県立がんセンター・循環器科
pp.1154-1157
発行日 1988年7月10日
Published Date 1988/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221741
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本邦では,高血圧治療の第1次薬としてβ遮断薬(α・β遮断薬も含む),利尿薬,アンジオテンシン変換酵素阻害薬(以下,ACE阻害薬),Ca抗抗薬が使用されることが多く,メチルドパ,クロニジンなども用いられる.通常,α遮断薬は併用薬として使用されるが,とくに喘息では第1次薬として使用されることもある.降圧薬治療は原則的には外来診療とされるため,その選択は試行錯誤的な要素が含まれる.本稿では,第1次薬で効果のないときの対策を,併用療法を中心に述べる.
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