今月の主題 高血圧治療のポイント
高血圧の薬物療法
第1次薬として何を使用するか
飯村 攻
1
1札幌医科大学・第2内科
pp.1150-1152
発行日 1988年7月10日
Published Date 1988/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221740
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各種の降圧薬が,日を追って次々と開発されているが,今なお単剤ですべての患者に確実な効果を発揮するというものはない.そして,多種降圧薬の開発・普及は,一方で幅応い選択性をもたせたと同時に,他方では薬剤選択への混乱と困惑を生む結果ともなった.また,過去の段階的治療法は見直される時期になったともいわれる.が,かといって,段階的治療法の基本理念を大幅に変えねばならないというものではない.今では,もはや長い歴史ともなった過去の降圧薬の使用経験と,新しく開発された作用機転の異なる降圧薬を基盤に,いかに新しくて合理的な段階的治療プログラムを組み立てていくかということである.以下に述べる第1次薬の選択も,そのような視点から眺めていただきたい.
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