増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅴ 消化器疾患治療薬
非特異性腸炎とその他の腸管潰瘍
135.クローン病の薬物治療・栄養法
高橋 恒男
1
1山形大学医学部・第2内科
pp.2082-2083
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221255
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クローン病の治療は,根治療法がなく,手術切除しても再発が多いため,社会復帰を目標とした対症療法,内科的治療が基本となる.
クローン病の治療については,昨年,厚生省特定疾患消化吸収障害調査研究班(班長:白鳥常男奈良医大教授)により作成された治療指針1)が具体的で最も新しく,参考になるものと考えられる(表).なお,本指針では緩解の判定を,自覚症状が消失し,赤沈値,CRPが正常化したものとしているが,治療効果の判定にはCDAI(Crohn's disease activity index)2)や,これを簡略化したsimple CDAIなども用いられる.
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