増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅳ 循環器疾患治療薬
慢性期虚血性心疾患
106.心筋代謝改善薬剤の使い方
片桐 敬
1
,
迎 修司
1
,
諏訪 好信
1
1昭和大学医学部・第3内科
pp.2006-2008
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221226
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慢性期虚血性心疾患には,安定狭心症,陳旧性心筋梗塞,無痛性虚血性心疾患などが分類される.病態としては安定しており,冠動脈硬化に基づく虚血下の代謝障害による心筋収縮性の低下,すなわち運動耐容能の減少,心不全,および狭心症が治療の対象となる.虚血性心疾患の治療に主として使用される硝酸薬,Ca拮抗薬,β-遮断薬などの薬剤も,結局は心筋代謝の改善効果によって病態の軽快が得られる.本稿においては,これらの薬剤の効果を補強し,心筋代謝を改善する内服薬について述べる.
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