増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅳ 循環器疾患治療薬
心不全
91.心不全治療薬の選択
諸岡 成德
1
1獨協医科大学越谷病院・循環器内科
pp.1966-1968
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221211
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心不全を治療する場合,患者の状態で薬剤を選択することは論をまたない.しかし患者のどの点に注意し薬剤選択や使用量の目安にするかは,症例ごとに差があり,必ずしも容易でない.とくに初診時治療の場合と,難治性心不全の場合とは,慎重な選択を要する.前者は全身状態が悪く,急を要し,治療を先行せざるをえないからで,後者は心機能低下が著しく,しばしば薬効より先に副作用が出てしまう点にある.一般的には以下の諸点に注意し,それぞれの患者について総合的に判定し,薬剤の選択,使用量を決める.
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