増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅲ 呼吸器疾患治療薬
呼吸器一般薬の使い方
73.吸入薬剤の使い方
江頭 洋祐
1
,
清水 妙子
2
1公立玉名中央病院
2公立玉名中央病院内科
pp.1920-1921
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221193
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一般に,吸入療法は気道系疾患,とくに慢性閉塞性呼吸器疾患において,主に気管支拡張,気道クリーニング,抗炎症作用を目的として用いられている薬剤投与法である.エアゾルによる吸入療法は局所療法であるため,全身投与に比べ薬剤投与量が少なく副作用を軽減できる利点があるが,吸入装置や吸入手技の習得が難しいなどの要因により,薬剤の気道内沈着量が一定しないという欠点がある.そのため,より確実な治療効果を上げるには,患者を正しく選択し,適切な吸入方法を十分教育する必要がある.
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