今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
概念・分類と問題点
Crohn病の診断基準と問題点
渡辺 晃
1
1国立仙台病院・消化器科
pp.196-199
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220791
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
わが国でのCrohn病に対する考え方は1973年頃までは施設,研究者によってまちまちであり,混乱をきたしていた.しかるに1975年に「日本消化器病学会クローン病検討委員会」と「厚生省特定疾患クローン病調査研究班」が発足し,国際基準にしたがって概念を整理し診断基準を作成して以来,全国共通の考え方の下に,Crohn病の研究・調査が行われるようになっている.ここでは,最初にCrohn病の概念と診断基準について述べ,次に日本の集計と問題点について触れてみたいと思う.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.