今月の主題 糖尿病診療の現況
合併症の治療と患者指導
腎症患者の食事療法と指導
星 充
1
,
中村 多慶男
2
1大阪厚生年金病院・内科
2大阪厚生年金病院・栄養部
pp.55-61
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220764
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
糖尿病で腎症を合併した症例の食事療法は,合併症のない糖尿病患者の食事療法の基本原則を守りながら,尿蛋白量,浮腫,血中尿素窒素値,食欲などの臨床像を参考に,病態改善を目的として蛋白質,食塩の制限を加味したものとする.このためには腎症の進行の程度に応じて病期を区分しておくのがよいが,腎症を発症する以前より行ってきた食事内容を若干変更することになるので,患者および家族の十分な理解が得られるよう説明と指導を行わねばならない.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.