臨時増刊特集 図解 診療基本手技
Ⅳ 診療手技
A 注射法と輸血・輸液
56.輸血
遠山 博
1,2
1埼玉医科大学
2埼玉医科大学総合医療センター・中央検査部・輸血部
pp.2400-2404
発行日 1986年12月15日
Published Date 1986/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220715
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輸血のシステム
現在わが国では,輸血をする場合,大部分の血液製剤(全血または各成分)の供給を日本赤十字血液センターより受け,ごく一部は病院内採血血液でまかなわれている.後者は,緊急時の大量全血輸血を行う場合と,連続血液成分遠心分離装置で大量の顆粒白血球や血小板を採集して,これを輸血に用いるようなこともすっかり普及してきた.これらの供血者については採血基準があるが,昭和61年4月より"新採血基準"が設定・実施されている.これによると,一定の条件を満たしている人については,従来の200ml採血の他に,①400ml採血,②400mlの血漿成分採血(ダブルプラスマ・フェレーシス),③大量血小板採血をも施行できることになった.
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