今月の主題 血流障害と血栓・塞栓症
治療各論—How to manage
静脈血栓症
折井 正博
1
1慶応義塾大学医学部・外科
pp.2068-2070
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220643
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静脈血栓症には表在性血栓性静脈炎,上肢静脈血栓症,腸間膜静脈血栓症なども含まれるが臨床上とくに重要なのは下肢の深部静脈血栓症(deep venous thrombosis,以下DVT)であるから以下,下肢DVTについて述べる.DVTにおいては早期治療が最も重要であるから治療の第一歩は早期診断であると言える.DVTの症状は閉塞の部位,程度,病悩期間などにより一様ではなく,また他の疾患や手術に合併する例も多いので,ほとんど全ての科の医師はDVT患者の初診医となる可能性がある.したがって臨床医はその診断,治療のポイントを理解しておく必要がある.
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