増刊号 病理組織・細胞診のための日常染色法ガイダンス
2.結合組織の日常染色法
a)膠原線維の染色法
マロリー染色
大塚 俊司
pp.644-646
発行日 2001年6月15日
Published Date 2001/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905843
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マロリー染色(Mallory stain)は,マロリーが1905年に考案した染色法で,酸フクシンとアニリンブルー・オレンジG混合液により染色する方法であり,筋線維と膠原線維の鑑別に有用である.また,細胞内の分泌顆粒,分泌物,硝子様物質なども染色される.現在では,後にハイデンハイン(Heidenhain)が改良した染色法〔アザン・マロリー染色(Azan-Mallory stain)〕が広く用いられている.マロリー染色は原法では染色に長時間を要するが,ここでは短時間で染色可能な方法を紹介する.
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