グラフ 内科医のための骨・関節のX線診断【新連載】
(1)骨・関節の基礎知識
水野 富一
1
1聖路加国際病院・放射線科
pp.120-124
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220192
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
X線撮影を行って骨が含まれていない部位は,乳房撮影を除いては存在しない.逆に言うと,ほとんどのX線写真には骨が含まれている訳である.しかし,臨床医が胸部や腹部その他のX線写真を読影する場合,骨の所見にはあまり注意を払わないことが多い.これは骨の読影に慣れていないため,異常所見の拾い上げが困難であることと,骨の異常所見の出現頻度が低いためと思われる.しかし,時には骨の異常所見が重要な糸口となって正しい診断が確定することも稀ではない.
本シリーズでは主に内科医に役立つ骨・関節病変について解説し,今後のX線写真の読影に際し,骨の変化に対しても注意を払う助けとなれば幸いである.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.