今月の主題 不整脈診療の実際
不整脈治療の実際
不整脈死と緊急治療
藤原 秀臣
1
,
家坂 義人
1
1土浦協同病院・内科
pp.52-53
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220174
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不整脈死の概念
不整脈死とは,不整脈に起因する突然死(arrhythmic sudden cardiac death)であり,心室頻拍(vent-ricular tachycardia;VT),心室細動(ventricularfibrillation;VF)あるいは心拍停止(cardiac stand-still)による心停止(cardiac arrest;CA)を意味する.したがって,症状の出現から死亡までの時間は数分間以内であり,確定診断はきわめて困難で,その頻度について正確な数字は不明であるが,最近の米国の統計によれば,全心臓突然死は年間40〜60万人,1日約1,000人に達するといわれている.
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