臨時増刊特集 エコー法の現況
Ⅱ 診断と治療への応用
B 腹部エコー法
42.消化管疾患—結腸,直腸
小西 文雄
1
,
洲之内 広紀
1
,
大矢 正俊
1
,
跡見 裕
1
,
武藤 徹一郎
1
,
森岡 恭彦
1
,
伊東 紘一
2
,
高橋 一
3
1東京大学医学部・第1外科
2自治医科大学・臨床病理部
3自治医科大学・外科
pp.2330-2333
発行日 1985年12月1日
Published Date 1985/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220078
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検査の手順とポイント
(1)体表面からの走査
①装置 通常のリニア電子スキャンナーで,3.5MHzまたは5.0MHzの探触子を用いる.
②前処置 病変やその部位によっては,必要に応じて大腸内の清掃を行う.たとえば,全周性の大きな大腸進行癌などの場合はとくに前処置を必要としないが,より小さな癌やポリープ様病変であれば,肛門より大腸内に水を注入する必要があるので,浣腸などの前処置が必要となる.排便感を押さえるためには,ブスコパンなどを使用するとよい.また,骨盤内深部の描出を良好にし,膀胱と腸管や病変部との位置関係をより良く描出するためには,排尿を制限して膀胱に尿を貯留させておくことが必要である.
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