カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方
ベーチェット病Behcet's diseaseの皮膚症状
石川 英一
1
,
北畠 雅人
1
1群馬大学医学部・皮膚科
pp.2026-2027
発行日 1985年11月10日
Published Date 1985/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220023
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概念
ベーチェット病(以下B病と略)は,トルコのBehcet,H.イスタンブール大学教授により提唱された疾患名で,口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍,外陰部潰瘍,眼のブドウ膜炎を3主徴とする.
上述の3症状に加えるに,結節性紅斑様皮疹,皮下の血栓性静脈炎,皮膚の被刺激性の亢進,毛嚢炎様皮疹が診断上重視される1).また診断,病勢悪化の判定には針反応が有用である.全身所見としては発熱,関節痛,関節炎,頭痛など膠原病に共通してみられる症状を,検査所見では,悪化時CRP強陽性,白血球増多,血沈亢進をみる.
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