今月の主題 腎疾患—最近の展開とトピックス
診断のすすめ方
尿路結石
池田 恭治
1
,
福本 誠二
1
,
松本 俊夫
1
1東京大学医学部・第4内科
pp.1782-1784
発行日 1985年10月10日
Published Date 1985/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219968
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尿路結石症は,昭和50年における年間有病率が人口10万対69.4,生涯罹患率が3.96%と推定されるきわめて頻度の高い疾患である1).さらに,働き盛りの青壮年男性に多く,その再発率は5年で30%,10年で50%前後といわれており,頻回の手術と入院を余儀なくされることもある.したがって,尿路結石症を的確に診断し,適切な治療を施すことにより,その再発を防止することは,臨床的にも社会的にもきわめて重要な意義をもつ.そこで本稿では,尿路結石症の分類およびそのうちとりわけ頻度が高く問題となる特発性高Ca尿症に対して筆者らが行っている鑑別診断の進め方について具体的に述べる.
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