今月の主題 抗炎症剤の進歩と使い方
非ステロイド剤の使い方・副作用
非ステロイド剤の副作用
菅原 幸子
1
1東京女子医科大学付属第2病院・整形外科
pp.1224-1226
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219840
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非ステロイド剤は,薬理学的にはすべて抗炎症,鎮痛,下熱作用を有し,この3つの作用の程度が薬剤の種類によって異なった特徴をもっている.しかし,その反面副作用も種々広範に出現する.また開発時には副作用の発現頻度が低いと考えられていたものも,10年以上使用されてくると,かなり重篤な副作用がみられる場合もある.これら副作用は発売あるいは投与開始時に,臨床試験成績の副作用の種類,発現頻度,程度などに十分注意してみると,これら危険性は少なくなると思われる.しかしわれわれは,とかく薬剤の効果にのみとらわれやすく,漫然と使用してしまうので十分注意すべきである.
従来発売されている非ステロイド抗炎症剤の,厚生省に製造承認申請時の副作用一覧を表に示したが,これに基づいて非ステロイド抗炎症剤の副作用について述べる.
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